雨水ブログ「旅の珈琲・北海道道東編2」
どうも雨水です。
クリスマスのリースを扉に掛けているのですが、こいつがよく落下するので床がキラキラしてたりするのですね。
まあ掃除が面倒くさいだけですな。
なんてね、これは開店祝いに頂戴したものなので大切にせねばなりませぬ。
雨水の床がキラキラしていたら、あっまた落としたんだな、と察してください。まあ雨水自体もそのうちキラキラとした砂つぶのようになるかも分かりません…
では前回の続きをば。
「旅の珈琲・北海道道東編2」
夕方前に吹雪いてきたしもう暗いので川湯温泉と言うところでぶらり途中下車した私。凍てつく夜の始まりの雪の中、とぼとぼと民宿まで歩いていきます。
到着。
写真はあるんですが許可なしじゃあれなので皆様のイマジネーションを膨らませて下さい。イイ感じの旅の宿です。
中に入って、二階の漫画だらけの部屋に案内してもらい、さてどうすっかな、と思案していると、いかにも北国のおっちゃん的な主人がやってくる。
「あの…失礼ですけど作家の先生かなんかですか?」
はてなマークの私。えっ…違いますけどどうして…?
「えっ…いや〜こんな時期にこんな場所来るなんて作家さんが小説書きにでも来たのか、それかお兄さん若いし何かあって自殺しにでも来たのかと…ほら!違うってよ!」
同じく階段を登ってきた奥さんに呼び掛ける主人。
「あら〜良かった良かった」と奥さん。
それで電話口の様子が訝しげだったのね。てかクリスマスイブにお邪魔してすみませんでした。ほんと、何でここまで来たんだろ?寒いよ。吹雪だよ。俺、招かねざる客だよ。
まあ、とにかく居酒屋風に改造した食堂で酒を飲ませてもらってたら、奥さんが、「あの〜ちょっとこっち来て娘の相手になってくれません?」と呼んでくる。
居間に行くと当時小学四年生か五年生だった娘さんが何やら見たことのないボードゲームらしきものを持ってじっとこちらを見ている。
まあやることもないし、と娘さんと奥さんと私の3人でテレビの前に座り、その奇妙なボードゲームをプレイすることになったのです。
これが何て説明すればいいのやら、テトリスを四方向から順番に行って、消すんじゃなくて陣地を増やしていくみたいな、テトリスと囲碁を混ぜたような謎のゲーム。しかも四人用なのに三人でやるから余計わけが分からなくなる。
私と奥さんはよく分からないまま進めるのですが、娘さんだけはガチンコになって、学校楽しい?とか雪道の通学大変だね、とか話しかけても一切無視。無視。ひたすら自分の領土を増やすことだけに全生命を賭けておられる。なにこの光景。
このゲーム流行ってるんですか?と奥さんに聞いても、友達誰もやっていないと言う。「クリスマスプレゼントにばあばに買ってもらったんだけど、あんたこんなのどこで知ったの?って聞いても、テレビで見た!って言い張るの。」CMでやってるんですか?と問うても、「気にして見てるんだけど一回も見たことない…」と奥さん。ひたすら自分のシマを増やし続ける娘…
でもやっぱまだ小学生。ちょっとこちらが要領飲み込みだすとすぐに負かすことができるんですよ。でもそれが良くなかった。
生まれながらの負けず嫌いな子だったんでしょうね。負けると「もう一回!もう一回!」と、絶対に自分の負けを認めない。いつの間にか奥さんは逃亡し、ついに娘と私の一騎打ち。
結局夜中何時までやったんだろう?あれは辛かったな。早く逃げたいからわざと負けるんですけど、そうすると「わざと負けた。もう一回」こうですよ。子供すげーな。
あの時いれてもらって飲んだ珈琲(味もなんも記憶にない)。あれほど苦く染み渡る珈琲もそうそうなかったのではないかと…
辛すぎて最後の方どうなったのか記憶にないよ…
続く
http://coffeeusui.hatenablog.com/entry/2016/12/11/214323