雨水ブログ「旅の珈琲・北海道道東編3」
どうも雨水です。
まもなくクリスマスですね。皆さん楽しんで下さい。なんと言っても今年は土日がまさにその日ですからね。ディズニーランドとか人凄そう。雨水はクリスマスと関係ない(けど美味しい、はず…)ケーキと珈琲を作って皆様をもてなしますよ。
そんじゃ続き。
「旅の珈琲・北海道道東編3」
ってなわけで夜通し魔のゲームに翻弄された私は翌朝、宿を後にして、列車が来るまでかの町を歩き回ったわけです。戦で昂った気持ちを鎮めるために。白銀の世界の中でこう「長い戦いだった…やっと平和が…」って感じで。
泊めていただいてこの言い様!
で、知床斜里まで向かい、今度はオホーツク海を眺めながら列車に揺られて旅を続けたのでした。
この辺で珈琲スタンド出したら儲かるか凍死するかどっちかだよな〜とか寝ぼけたことを思ったような思わなかったような。当時はまだ屋台形式の珈琲屋ってのはほとんど認知されていませんでしたね。
そして何とは無しに網走に着く。網走番外地の網走ですね。
しかしいかんせん、雪。
なーんもやることないので網走川に1時間くらい突っ立って寒さに耐えてましたね。一体これは何の訓練なのでしのょうか!?
まあ思い出といえば雪の降る夕方の町を一人、とぼとぼと歩き続けたことくらいですね。あと三人くらい連れがいたら少しはGLAYのwinter againみたいな雰囲気になれたかもしれません。しかし一人なのでただの変な人でした。
結局この日は何もすることはなくビジネスホテルに泊まりました。
朝。
さーそろそろ東京帰るか、と女満別行きの列車を待ちながら駅の待合所で時間を潰す。地元の新聞に缶コーヒー。地方の新聞を読みながら珈琲飲むのが私の旅の唯一の楽しみです。ジム・ジャームッシュに今度は「coffee and newspaper」を撮ってもらいたいくらいです。
面白かったのが地元の学生たち。
部活なのかベンチコートを来た小学生たちが待合室に入ってくる。すると私に向かって
「おはよーございまーす!」
と挨拶してくるんですね。最初は、えっ俺?と挨拶も返さず振り向いただけだったのですが、次から次へと入ってくる子たち皆、
「おはよーございまーす!!」
道民はえらい礼儀正しいなぁとか思いながら私も挨拶を返すんですよ。おはようございます、と。
しかしあんまり来る子たちが皆、挨拶をきちんとしてくるから、もしかしてこいつら俺を顧問かなんかと間違えてねーか?と疑い始めて、まあいいや挨拶なんだし気分良いよね、と、次第に「おはよーございまーす!」の返しが「おう。」とか「早いな。飯食ってきたか?」とか私は調子に乗って一人で顧問のフリ(?)をし続けたのです。
「ちゃんと食べてきました!」
だって。うむ、よろしい。
いやーあの時の珈琲は愉快な味だった!!
と、まあ今回は訳も分からずただ子供と戯れる旅となりましたがこれはこれで面白い思い出です。子供はたいてい珈琲飲めませんからね。子供と接していて自分だけが珈琲飲める大人なんだよ、って意識するとなんだか味も大人っぽくなる……のかどうかは知りませんが、大人が飲んでいる珈琲を幼心にも「あぁこれは大人が飲む特別な飲み物なんだなぁ」と思った記憶が蘇ったりしますね。
しかしながら、その特別さには苦さや酸っぱさや甘さや、はたまた人生の生き辛さ、切なさ、もどかしさなどが含まれていたことに、今更ながら気付いてしまったりするのですね……
夏休みのある小学校時代に帰りたーい!!
今年はあと一回更新予定です。
まあお題は「年末の珈琲」で決まりですな。
そんじゃみなさま良いクリスマスを。
おしまい!解散!!
http://coffeeusui.hatenablog.com/entry/2016/12/18/140730