※当店は閉店しています。2024/1/31更新

雨水ブログ「旅の珈琲・奄美大島編2」

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どうも雨水です。

先日お客様に「水曜どうでしょう」みたいですね、と言われました。どうでしょう最高です。

どうでしょうはレギュラーで放送されていた時も最高に面白かったですが、スポットで再結成してからはなんか余計ぐっと来るものがありますね。初期は場を仕切っていたミスターが最近はもうほとんど喋らなくなるくらいメンバー間に信頼感が築かれているのがとても良いですね。

さて奄美大島編第二夜です。

まずは飛行機で鹿児島空港へ。市内に出て天文館あたりで珈琲屋を探したのですが、道端でやからっぽい人たちが揉めているのを偶然目にして怖気付き、そそくさと鹿児島港へ。桜島を眺めながら例によってパック寿司を頬張る。これは冷凍じゃないですよ。

フェリーに乗ると、ちょうど地元の大学の吹奏楽部が合宿に行くらしく甲板はきゃいきゃいしっちゃかめっちゃか。青春ですね。しかし私は居場所がなくそそくさと広間に戻り寝に入る。地元のおじさんに読み終わった新聞をもらいそれを読んでいるうちにいつの間にか夜中に。

暗闇の中、広間のどこかから大学生達の小さな話し声が聞こえます。それを子守唄のようにしてまた眠りに落ちます。

明け方、奄美大島につき、フェリー乗り場で夜明けをぼんやりと眺める。いつもの、違いの分かる100円カップ珈琲を飲みながら地図を広げ、自分が今こんなに遠いところに来ているんだなあと改めて実感します。体はそこにあってもね、心の方がまだ追いついていない、そんな感じでしょうか?

レンタカー屋が空く時間までダラダラとまだ閑散とした町中を歩く。道端でおじさん二人が話しているのが聞こえそれが面白い。

「今日仕事かい?」

「いやこれから喜界島行くんだわ」

「何しに?」

「地デジのテレビ買いに。喜界島の方がテレビ安いんだわ」

へぇそういうものなのかね、と感心しながらレンタカーを借りる。島をぐるりと回るように走る。

途中、歌手の元ちとせさんの生家が近くにあると聞きましたが、お会いしたこともないので(当たり前だけど)それは素通り。港に向かいます。

しかしこの後トラブルが。

道を間違え、地元の林業の方しか入らないような地図にもない山道に入ってしまい、千と千尋のオープニングのような険しい道を車で走る羽目に。

「この車は四駆じゃないんだぞ!」

と、パニックになってクラクションを鳴らしまくりながら林道を駆け抜けていくと、突然目の間をウリ坊の家族が斜面から駆け下りてくる。驚いて急ブレーキを掛けて止まると、その衝撃なのか斜面から小型焙煎機ほどの岩が突然転げ落ちてくる。

あっ!と思った瞬間にはドンっと衝撃があって車が揺れる。

慌てて外に出ると小型焙煎機は左前のタイヤに激突してホイールの蓋が吹っ飛んでグシャグシャになっている。ウリ坊たちはどこかへ既に去ってしまった・・・

幸い自走はできたのでレンタカー屋まで戻ると、別に怒られることもなく、とりあえず警察行ってくるわ、車用意しとくで明日また来て!と快活に言われ事なきを得ました。

その晩は仕方がないので、島根から昆虫採集に来ていた大学生の男の子二人に混じって民家に泊まらせて頂きました。

この晩は珈琲ではなく焼酎を飲んだので泥酔してすぐ寝ましたね。

続く。

http://coffeeusui.hatenablog.com/entry/2016/11/07/084904